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良い曲は情熱がある時にたたみかけろ。
パリに置いて来た忘れ物…
去年、僕はパリに忘れ物をした…。旅のテーマだったモネ、彼の幻影、そして旅の最後に会いに行った「日傘の女」今日その時の曲が生まれました。そう、忘れ物を取り戻しに来たんだ。本当は今日「太陽と夢」を作ろうと思ったけどここにいるとフランスに想い入れがある曲しか出来ないのかな (笑) モネの三部作、やっと完成させられそうです。
~~~~~ Diary from 2013.07.24 ~~~~~~~
Woman with a Parasol, 今回のパリ滞在の一つのテーマはモネの軌跡を辿る旅。最後は「日傘の女」に会いに行きました。愛妻カミーユの死後6年たって描かれた作品です。表情が無い、そして風景に溶け込んでしまいそうな人物像。影が出来て暗いカミーユの周りには空の青が綺麗に広がる。カミーユとの想い出の記憶が薄れつつもありながら、悲しみはくっきりとモネの心に刻まれているのを感じました。20分以上はこの絵の前で呆然としていただろうか…。その後胸に何か穴がポッカリ空いてしまいすぐにオルセーを後にしました。明日NYに帰ります。一生忘れる事の出来ないパリの滞在になりました。
人は何故生まれて来るのか?
人は誰もがいつか死ぬ。では何故生まれて来るのか? それは、皆何かを残す為に生まれて来たのだと思う。 中には子供を残す人、偉業を残す人、絵を残す人、そして僕は音楽を残す。 それこそが生きた証であり、僕の魂である。 僕の死後数十年経っても、幾多の演奏家が僕の曲を演奏し、そして聴衆が聴く。 往生際の悪い自分はこの世を去った後もそうして人々の中で生き続ける事を望む。
人を信じよ、そして自分を信じよ。君には、前に向かう道しか用意されていないのだから…。...
期待するからこそ失望の反動は大きい。しかし信じずに光は生まれない。人生には大きな波があり、諦める者にはそこは越えられない。強い者が大志を追うのではなく、追うからこそ強くなれるのだ。人を信じよ、そして自分を信じよ。君には、前に向かう道しか用意されていないのだから…。
モンパルナスのLe Dome
パリの食料
パリで会う岡本太郎の残影
I’m back in Paris. 今日パリに着いた。懐かしい初夏のヨーロッパの風。2010の欧州のたびの時にこれと同じ風を感じた。今から一ヶ月近く滞在するパリ、たくさんの曲が生まれるだろう。昨日まで日本の渋谷にいて、慌ただしい中ふと岡本太郎先生の絵が目に入った。ドキッとした。その時は何も思わなかったが、今思えば昔パリに住んでいた彼から「お前この夏パリで頑張れよ」か「あんまりモタモタしてんなよ」と言われている気がした。そう、僕は去年の夏パリで作りかけた未完成の曲がいくつもある。戻ったんだ。ここで生みだすものが次に繋がって行く。