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日本は基本スペックが高い音楽が好まれる

日本は基本スペックが高い音楽が好まれる、その結果無駄に高い場合も。ヨーロッパはスペックよりもコンセプトに芯が通っているものが好まれる、だから日本人からみたら「え、こんなのが!?」というのを時々目にする。どちらが良いという話ではなくただの違い。ただ、日本人が海外に出て行く場合はコンセプトの芯を強化した方が良い。ちなみにアメリカはまだ誰もやった事がないクリエイティヴさを求められる。

例えば、どんなにハイスペックな電気製品を作ってもコンセプトがユーザーに伝わらなければ成功だと言えないのでアップルやサムソンやその他世界的企業はスペック+コンセプト+プロモーションの総合力で成功してるんだと思います。昔世界で成功していた日本の企業が今苦戦しているのが多いのはその様な現状かな〜と思ってます。もはやスペックでも負けている事も多いとは思いますが。それは電気製品に限らず音楽やその他のジャンルでも言える事かな、と思います。

あと、日本人の性質的に自分の判断や評価が周りの流れと全く違う事に対してとても不安を感じる人達が多いと思うので未知の領域を判断する事をためらったり、既に評価されているものを(音楽の逆輸入が多い理由はそれ)受け入れる事にとても安心感を感じたりすると思います。で、音楽や芸術など特に形の無い物に関しては判断基準がとても曖昧になるので日本人特有のその不安感はより大きくなると思うのですが、その上でハイスペックであるという事は大きな安心感に繋がります。例えば「演奏技術がとても高い、和声の知識量が凄い、リズムがとても複雑、◯◯コンクールで優勝、◯◯を主席で卒業」などなど。

最後に一つ、日本のコンクールを聴いている聴衆が「この演奏者いいな〜♬」と思ってその奏者が仮に審査の評価が低く勝ち上がれない時に「なんだ、私の耳は正しく無かったのか」となる人が多い反面ヨーロッパでは自分が良いと思った奏者が勝ち上がれなかった時に審査に対してブーイングがあったりする事が頻繁、というような話を聞きます。ここにも日本人特有の性質が見てとれるかもしれませんね。