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【10-6夕方@幌舞駅(幾寅)in南富良野】

【10-6夕方@幌舞駅(幾寅)in南富良野】(長文です)
やっと……。やっと来れた。
映画「鉄道員(ぽっぽや)」で舞台となった幌舞駅。
作中、無骨な男を演じる高倉健さんが愛した場所。
そして地元の幾寅婦人会の方達も映画と健さんを愛した。
この駅は昨年の台風で現在も不通、映画と同じく廃線が濃厚らしい。
「何も無い所によく来てくれたね〜!」と話す婦人会の方達の笑顔からこの町、駅に対する強烈な愛情を感じる。
そんな彼女達を愛おしく感じる。
駅舎を存続させようと中はとても綺麗に、そして健さんの遺影と美しい花が。
「ぽっぽや」のメイキング映像をじっと見つめながら涙が止まらない。
この映画が大好き、実はそれ意外に違う思い入れもある。
僕が大学生の時、癌で自宅療養している北茨城のおばあちゃんのお見舞いに行った。
夏の時期しか知らず、初めて冬に訪れ、そこには美しい雪景色が広がる。
トンネルから出て来る電車が雪で敷き詰められた線路を駆け抜ける。
極寒の中、薄い木造建築は華奢で呼吸する度に僕の肺を突き刺す。
けれど横には平然と眠るおばあちゃん、病気だけれど田舎の人は強し。
「ぽっぽや」を観ると亡くなった祖母と北茨城の故郷をいつも想い出す。
婦人達にピアノ演奏の旅をしている事を伝えると「是非ここでも弾いて!」。
そして健さんの遺影の隣りで彼に、婦人達に、そして祖母に捧ぐ即興を演奏した。
人々の想いが詰まった幌舞駅、どうか存続して欲しいと心から願う。
自分に出来る事は小さいが婦人会の皆さんを応援する。
佐藤圭子さんと現会長の後藤治子さんの記事が下記に。是非読んで頂きたい。
http://www.tokachi.co.jp/news/201709/20170913-0027457.php
連れて行って下さった中村御夫妻本当にありがとうございました。