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亡くなった茨城のおばあちゃんの夢を見た

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亡くなった茨城のおばあちゃんの夢を見た

同い年のいとこと三人でおばあちゃんが作った天ぷらを僕が何回もおかわりする夢

おばあちゃんはとても幸せそうだった

茨城県中郷にあるおばあちゃんのいえ

隣は森で子供の頃はトトロがいると思ってしまうくらい自然が綺麗だった

ホタルもたくさん クワガタもたくさんいる

小学生の時おばあちゃんちに俺だけ引っ越したい

そして物書きをしたいとおかんに嘆願した事もあった

それが実現していたら今頃僕は物書きだろうか

おばあちゃんが神戸の家に遊びに来た事があった

俺が食べるカップヌードルカレー味を見て「それ食べてみていい?」

と聞かれて子供の俺は「嫌!」と言った

俺が見てない間に勝手に食べたおばあちゃんに怒ってしまって

「もうこんなんいらんわ!」っと俺が言った時におばあちゃんはちょっと悲しそうだった

後でとっても後悔した

おばあちゃんの体調がだいぶ悪い時に茨城に俺だけ泊まりにいった時がある

北茨城の暖房もない古い民家の空気は肺も凍らす気分だ

でもおばあちゃんは平然と寝ていて全然俺よりたくましいなと感じた

辺り一面は雪景色で覆われていて美しい氷の国の様

雪で真っ白のトンネルの中から黒い列車が汽笛をあげて駆け抜けて行く

まるで昔の日本にタイムスリップしたかの様

おばあちゃんが亡くなったのは俺が大学生の夏

ずっと会っていない人が急に亡くなって会えなくなっても中々実感がわかない

茨城の火葬場の外で2匹のコガネグモが対決しているのを何も考えずぼーっと見ていた

その冬に「鉄道員(ぽっぽや)」の映画を観た

まるでいつかの茨城の様

最後に棺が運ばれて行く場面があり

おばあちゃんが亡くなった悲しみを大きく実感して涙が

とても優しく温かい人だった

こんな夢を見たのは会いに来いって呼ばれてるんやろか

お供え物にカップヌードルのカレー味を持参して会いに行ってきます